花粉症なんでもQ&A > 花粉症について > 寄生虫と乳酸菌と免疫の話

乳酸菌を摂取すると花粉症がよくなる!?

人間には細菌やウイルスなど外部から異物が侵入してきた場合、免疫が働きます。

人間の身体を守るための仕組みですが、この免疫機能が誤作動を起こして本来、体に無害なものを外敵とみなしたり、必要以上に攻撃することでアレルギー反応というものがでてきてしまいます。

この人間の免疫機能は腸の状態に左右されます。

というのも全身の免疫細胞の6~8割が腸に集中しているからです。そのため腸の調子が悪いとか腸内環境が悪化していると腸管免疫がうまく機能できなくなるため、 免疫系に不具合がでるようになってきます。アレルギー症状もその影響だという考え方があるんですね。

そう考えると、花粉症に代表される現代人のアレルギーには腸の状態を整えて免疫のバランスを整えることが大切になるわけで、 そのために有効な手段の1つが乳酸菌を摂取することになります。

よく広告で見かけるカルピスの「L-92乳酸菌」というのは、、まさにこの免疫バランスに働きかける能力が高い特別な乳酸菌になります。 アレルギーを引き起こすIgE抗体を抑制する作用があり、花粉症はもちろん、アレルギー性鼻炎といった症状を改善する効果がさまざまな実験から認められています。

だからカルピスも頑張って宣伝しているわけです。

今の日本人は、食生活の欧米化により、動物性のタンパク質や脂質を多く摂取するようになりました。そのおかげで体は大きくなったんですが、 摂取する栄養素に大きな偏りも生まれてしまったことで、さまざまな健康上の問題も引き起こしています。

花粉症(=アレルギー)に関係することでいえば、

・動物性タンパク質や脂質の摂取よる腸の悪玉菌の増加
・リノール酸の過剰摂取による炎症の悪化

といったことがあります。

すでに何らかのアレルギーを抱えていても食生活を気を付けることで、その症状を大幅に緩和することができますし、 お子さんであればアレルギー体質を親から受け継いでいても食生活に気をつけていれば発症しないこともあります。

人間の身体は食べたものからできている以上、何を食べて、何を避けるかというのは非常に重要です。 腸内環境を整えるということは、人間の免疫系を活性化させ、正常に機能させるためには必要不可欠なものですし、体質改善につながります。

寄生虫という異物がいなくなったことが花粉症に影響してる?

不潔で不衛生な環境で育つほど、アレルギーは発症しにくく、今の日本のようになんでも殺菌・抗菌してしまう清潔な環境で育つと、 アレルギーが発症しやすくなることを「衛生仮説」と呼びます。

人間の免疫システムは乳幼児のころに形成されてしまうようなんですが、この乳幼児の時期にエンドトキシンという物質と接する機会が多いと 多くの毒素に対する抗体ができ、花粉症を含むアレルギーに対しても強くなります。

IgE抗体を受け入れる器(=限界値)が大きくなるんですね。

「丈夫な子に育てたいなら赤ちゃんを動物園に連れて行くのがいい」というのは、あの動物園に満ちている獣の糞のニオイにエンドトキシンが含まれているからです。 動物園に行かなくても近くの畑から肥料のあのクサい匂いが漂っているという環境であれば問題ないです。一番いいのは牛の糞らしいですけどね。

もうひとつ衛星仮説には面白い話があってそれが「寄生虫」を体内に飼うという話です。

アフリカや南米などにはアレルギーというものが存在しません。その理由は先ほど紹介したように小さいころに動物の糞にまみれる環境があり、 エンドトキシンを浴びているということも考えられるわけですが、体内に寄生虫がいる人が多いということも関係しているといわれています。

花粉症の症状について」でもチラッと触れましたが、妊娠したことをきっかけに花粉症が治ることがあります。 そしてその理由というのが、胎児という「異物」がいることで、母体の免疫力やホルモンバランスが調整されるからではないか?というのはお話したとおりです。

実はこの体内に「異物」があるという状態は、本来人間にとって当たり前でした。「異物=寄生虫」であることはお察しのとおりです。

今では衛生環境がよくなったので日本人の体内に寄生虫がいることはなくなったわけですが、昔の日本人は蟯虫検査なんてものがあったように、 普通に体内に寄生虫がいたんですね。そしてそれが普通だったわけです。

人間にとっては体内に寄生虫がいる状態のほうが自然であり、その状態で何十万年も過ごしてきたわけですから免疫システムも寄生虫という異物がありきで 正常に機能するようになっていると考えられるわけです。しかし、先進国に住む人たちはその寄生虫を駆逐してしまいました。

免疫システムの安定のために必要だった寄生虫がいなくなったことで、免疫機能がコントロールを失って、誤作動を起こし、 アレルギーを引き起こす原因になっている―なかなか面白い話ですよね。

実際、アレルギーがひどい人がわざと体内に寄生虫を取りこんだところ症状が治ったという話があるので、荒唐無稽の話をしているわけではないんです。 薬物治療で治そうとする現代医学にとってはあまり認めたなくない話なんですが、そんな話もあるんだなーということは頭の片隅にでもしまっておいてください。